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2008年5月17日 (土)

最悪期を脱しつつあるのか?

最悪期を脱しつつあるのか?

米FDIC総裁、モーゲージ除くローンの信用収縮を予想

 米連邦預金保険公社(FDIC)のベアー総裁は16日、モーゲージを除くローンで信用収縮が予想されると述べた。総裁はブルッキングス研究所での講演原稿で、建設・開発融資や商業・個人向けローンで延滞が増えていると指摘した。

 ただ米金融機関の財務状況は依然として健全で、貯蓄貸付組合(S&L)の不良債権危機が発生した1980年代に比べて格段に強くなっていると述べた。

 「景気減速時に見られる、より従来型の信用収縮の第2波が来る可能性をデータは示している」と指摘。2007年末以降の米景気減速は、住宅市場の低迷や、債務不履行・差し押さえ増加との悪循環に直接的に関連しているとの見方を示した。

金融市場混乱「収束へ」米財務長官 社債などで「好転」

 ポールソン米財務長官は16日、サブプライムローン問題や米金融市場などについて講演し、「市場はまだ揺れるだろうが、混乱は折り返し地点を過ぎ、終わりに向かっていると思う」との見方を示した。

 金融市場の改善傾向について「まだ全般ではないが、社債などいくつかの領域で流動性と投資家心理が徐々に好転している」と指摘。資本市場が安定に向かうなか、「これまでの混乱が金融市場を動かす度合いは弱くなり、今後は住宅部門の回復などの幅広い経済状況が市場への影響力を増すだろう」とした。

 景気については、7月半ばには総額1千億ドル(約10兆円)近い所得税減税が完了することなどを挙げ、「米経済成長のテンポは年末までには速くなるだろう」とした。

 金融市場の資金繰りはサブプライム危機が深刻化した3月と比べて改善しており、連邦準備制度理事会(FRB)幹部も最悪期を脱しつつあるとの認識を示し始めている

インフレは高過ぎるが景気低迷で鈍化の可能性=米地区連銀総裁

  • 現在われわれは3つの問題に対処している。1つは景気の低迷、2つめは高水準のインフレ、3つめは住宅セクターをはじめとする景気の底入れを探って入ること
  • われわれは明白かつ深刻な低迷期にあるが、成長している。単に低成長期である可能性は高い
  • 定義上のリセッション(景気後退)は回避できるかもしれないが、景気は現在弱含んでいる

ドル、米経済の強いファンダメンタルズを反映する=ポールソン財務長官

R3  ポールソン米財務長官は16日、強いドルが米国の利益にかない、ドルの価値は米経済の強い長期的ファンダメンタルズを反映するとの見方をあらためて表明した。

 長官は講演後の質疑応答で「財務長官は代々、強いドルの価値について常に言及してきた。わたしはウォール街で32年間働き、それを自分の目で確かめてきたため、強いドルが米国の利益にかなうと発言することは非常に容易だ」と述べた。

 「他国と同様、米経済も浮き沈みを経験してきた。しかし、われわれの長期的ファンダメンタルズは他国と比べ非常に好ましく、これがドルの価値に反映されると確信している」と語った。

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